診療案内

 

高度生殖医療技術
(体外受精・顕微授精・胚凍結)

一般的な不妊治療よりも高度な技術を使った不妊治療のことを「高度不妊治療(ART)」といいます。その中で体外受精・胚移植法(IVF-ET)では、妊娠率を上げるため排卵誘発剤で卵巣を刺激し、一度に複数の卵子を成熟させます。成熟した卵子を卵巣から取り出し卵子と精子を体外で受精させ、細胞分裂したことを確認してから子宮に胚を移植します。

  • 一般不妊診療

    一般不妊治療には、「タイミング法」と「ホルモン療法」と「人工受精」などがあります。

    タイミング法とは

    基礎体温表や超音波、尿検査により、排卵日を予測。
    それに合わせて夫婦生活を営むよう指導されます。
    不妊治療の最初の段階として行われます。

    ホルモン療法とは

    ホルモン剤による排卵を誘発させる治療法です。
    排卵に障害があったり、黄体機能不全により子宮の内膜に排卵が着床しないといった場合に行われます。
    飲み薬と注射薬があります。

    人工受精(AIH)とは

    排卵予測日に、男性精液をより分けて子宮に注入する治療法です。
    タイミング法やホルモン療法で妊娠しなかった原因不明な不妊症や、男性の精子に問題がある場合に有効な手段として考えられています。

  • 不育症(習慣流産)診療

    流産や死産の原因が、染色体異常による偶発的な場合や、明確に特定できない場合には、特別な治療は行われず、カウンセリングのみが行われます。流産回数が2回の不育症患者さんでは、カウンセリングを受けたほうが次の妊娠成功率が高まるという報告もあるため、カウンセリングだけでも無視できない治療法です。原因が明確にわかれば、それぞれの原因にあわせた治療法でリスク因子を取り除きます。

  • 男性不妊診療

    WHOによる統計では、加齢を考慮に入れない不妊原因で、原因が男性のみにある場合が24%、女性のみが41%、男女ともが24%、不明が11%と報告されており、妊娠適齢期においては、不妊原因の約40%に男性も関与している。

    男性不妊症の原因は多数ありますが、簡単なスクリーニング的診察にて原因が特定できる場合があります。
    「男性不妊症外来」の目的は、まず患者さんが次のどの場合にあるのかを鑑別することにあります。
    1.適切な治療によって回復でき、自然妊娠が可能になる場合。
    2. 正常への回復は望めないが、ART(人工授精や体外受精などの補助生殖技術)によって妊娠が可能な場合。
    3. 治療やARTによる妊娠が困難で、提供精子による人工授精や養子縁組等のオプションを必要とする場合。
    4. 男性側の遺伝的な異常による場合適切な遺伝カウンセリングの応用が望まれる場合。

    最も重要なことは、男性不妊症の陰に隠れる重大な疾患(精巣腫瘍や内科的疾患など)を発見し、速やかに検査や治療を行うことです。

    女性側だけではなく男性側にも適切な診察を受けていただければ、不妊症の原因についての理解がより深まり、将来の治療を決めてゆくことが容易になります。

  • 無精子症手術(MESA・TESE・microTESE)

    無精子症手術(MESA・TESE・microTESE)
    無精子症は大きく2種類に分類されます。
しかしその区別は検査結果だけでは難しい場合もあり、男性不妊専門医(泌尿器科専門医かつ生殖医療専門医)による診断が必要です。

    閉塞性無精子症

    精巣(睾丸)の中で精子は作られますが、途中の通り道が何らかの原因で閉塞を来していることから無精子症となったものを、閉塞性無精子症と呼びます。
広義には射精できないことによる無精液症も含めることがあります。

    非閉塞性無精子症

    先天性(染色体異常、遺伝子異常、原因不明など)あるいは後天的(抗癌剤治療、放射線治療、ムンプス精巣炎など)原因により、精巣(睾丸)で精子を作る能力が低下してしまったために無精子症になったものを、非閉塞性無精子症と呼びます。広義には時々ごく少数精子が精液中にあらわれる症例を含めることがあります。

    非閉塞性無精子症に対して、日帰りで顕微鏡下精巣精子採取(microdissection TESE)を行っております。

    顕微鏡下精巣精子採取術(microdissection TESE)の実際

    生殖医療の進歩には目をみはるものがあります。20年ほど前は一部の方を除いて無精子症の方に父親が血縁関係のある子どもを授かることは不可能でした。
しかし1994年に世界で初めて精巣精子を用いた顕微授精の報告がされ、1999年には顕微鏡下精巣精子採取術が初めて報告されて以来、無精子症に対する治療の主流となっています。

    精巣(睾丸)では限られた場所でしか精子を作成していないため、顕微鏡を使用した手術(顕微鏡下精巣精子採取術)による精子採取が必要になります。顕微鏡を使用しないTESE或は検査を目的として精子採取を目的としない精巣生検は望ましくありません。顕微鏡下精巣精子採取術(microdissection TESE)の手術成績には高性能な手術用顕微鏡と術者の経験値が重要とされます。精巣(睾丸)から採取できた精子は、凍結保存してドライシップという輸送容器で全国に送ることができます。

    奥様には後日、顕微授精の準備をしていただくことになり、既にかかっている婦人科施設で治療継続されるか、あるいはできるだけお住まいに近くて精巣精子を用いた顕微授精の実績のある診療施設をご紹介いたします。そこで奥様の卵を採取した当日に精子を解凍して使用することになります。

  • 一般婦人科診療

    子宮の病気:①子宮内膜症・子宮腺筋症・子宮筋腫 ②子宮頸管ポリープ など
    卵巣の病気:卵巣のう腫・卵巣腫瘍・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など
    外陰部の異常:かゆみ・痛み・ただれ・腫れ・しこり
    閉経後の外陰部掻痒
    おりものの異常
    骨盤内炎症性疾患(PID)
    月経困難症・PMS
    更年期障害・漢方治療