不妊治療とうつ |医療法人天の川レディースクリニックひらかた院

不妊治療とうつ

今年も、もう2月中旬になりました。立春もすぎたので早く寒さが和らいで南風の春一番が来ないか待ち遠しいですね。

さて、不妊治療で体外受精など高度な治療を始める段階の女性の半数以上に、うつの症状が見られることが、国立成育医療研究センターの調査で報告されています。(こちら

国立成育医療研究センター研究所などのグループは、体外受精などの高度な不妊治療を始める予定の女性や始めたばかりの女性など、およそ500人を対象にうつの症状が出ていないか、アンケート調査を行い。グループで国際的な尺度で分析したところ、軽度のうつ症状が32%、中等度が17%、重度が5%と、合わせて半数を超える人に、うつの症状が見られることが分かったということです。

治療と仕事の両立の難しさや、周りからの理解がない言葉、なかなか妊娠しないことが自信の喪失につながっている可能性があります。色々な悩みを誰にもはなせず孤独感を抱える精神的な辛さは計り知れません。当院ではそれらの軽減や不安の緩和などで患者さんのお気持ちをケアする事を考え、不妊治療経験のあるカウンセラーが無料カウンセリングを開設しています。お一人でも、ご夫婦でも、お気軽にご予約下さい。どうすれば少しでも患者さんのお役に立つことができるかを第一に、培養士も自分の職域にこだわらず連携して取り組んでいきたいと思います。一人で頑張りすぎないでいつでもご相談下さいね。

 

培養士 A.K.

その他のコラム

いよいよ令和4年4月より体外受精にも公的医療保険が適用されます!

ひらかたARTクリニックの院長の加来です。 令和4年4月1日より、体外受精にもいよいよ公的医療保険が適用されます。 厚生労働省の決定により、保険適用には年齢制限(43歳未満の方に限る)、および回数制限(39歳までの方は6回、40歳~42歳の方は3回まで)がありますが、これまで全額自費であった体外受精・胚移植の患者様負担が3割になることは大変すばらしい政策だと思います。(保険適用に伴い、不妊治療助成金は廃止されます。) 我...

日本卵子学会学術集会で発表してまいりました

梅雨の季節もすぐに終わってしまい、だんだんと気温も上昇しており、熱中症の対策などが必要となってきておりますので、こまめに水分補給を行ったり、気温が高いときはできる限りは外に出ないようにすることで、体調を崩さないようにお気をつけください。   5月の末に日本卵子学会の学術集会が開催され、ヒトの生殖医療のみならず、動物の発生工学など生殖に関わる様々な研究が報告されておりました。当院からも新しく先進医療として認められた「...

紅葉が美しい季節になりましたね。

最近、日中は暖かい日があるものの、朝晩は肌寒くなって来ました。 クリニックの前に桜並木があるのですが、今の時期は赤く綺麗に色づいてきています。 昨年は、紅葉もお花見も自粛していましたので、コロナ新規感染者も減りつつあるようなので、今年こそ、万全の対策をして紅葉を見に行きたいものです。 クリニックのある枚方市は、大阪にも京都にも近く様々な紅葉の名所にアクセスできます。 今回は、私のお気に入りの紅葉スポット...

不妊治療とうつ

今年も、もう2月中旬になりました。立春もすぎたので早く寒さが和らいで南風の春一番が来ないか待ち遠しいですね。 さて、不妊治療で体外受精など高度な治療を始める段階の女性の半数以上に、うつの症状が見られることが、国立成育医療研究センターの調査で報告されています。(こちら) 国立成育医療研究センター研究所などのグループは、体外受精などの高度な不妊治療を始める予定の女性や始めたばかりの女性など、およそ500人を対象にうつの...

年が明けて早くも1ヶ月が経ってしまいました。

年が明けて早くも1ヶ月が経とうとしていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 雪がちらつく日も多く、寒い日々が続いていますが体調など崩されないよう気を付けてくださいね。 昨年は少しおさまっていた新型コロナウイルスの感染ですが、今年はオミクロン株の感染が全国で広がっています。今年も手洗いうがいやマスクなど感染対策をして過ごしていかなければならないようですね。 1月8、9日に行われた日本臨床エンブリオロジスト学会に参加し...